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この『自分だけは死にたくない』行動について問われても日本人は戸惑う。
さきの戦争で日本が降伏したあと、ソ連軍が千島列島に武力侵攻してきた。ポツダム宣言に沿った進駐ではなく、武力で占領する意図だった。米国が沖繩を占領したように我々も北海道まで武力占領した。だからその領有権は我々にあると言うための侵攻だった。
ソ連軍はまず北の占守(シムシ)島を攻めた。もうお国が降伏したあとだ。そこの日本人将兵はどうしたか。これが徴兵も金で済ます米国人なら金を積んで命乞いをしただろう。キール軍港の水兵も降伏が決まった今、喜んで手を上げただろう。
ただ日本人は違った。降伏後だから捕虜になっても形はつく。生きて故郷にも帰れるが、それで火事場ドロ以下のソ連軍に祖国を好きに蹂躙させるなど日本人として許せなかった。 だから一旦置いた銃を再び取って戦いに臨んだ。
日本側は七百人が戦後に戦死したが、ソ連側は数千人の死傷者を出し、北海道侵攻は不能となった。モスクワは日本政府に文句を言って占守島の将兵に銃を置かせた。
「変見自在 高山正之」 正義を語るな 週間新潮2010年12月2日号 (via nandato)
(via yummyinthehouse)









